リトルジャックオーケストラ
   活動レポート



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2017年 9月

らいぶら隊の視点から〜編曲の趣向と工夫
・挨拶

どうも編曲集団「らいぶら隊」に名を連ねるものの一人、こばやし(高弦)です。
なんか、ブログテキスト更新するのねん!的な話がやってきたのですが、
普段発信してないことでもあれば、とか言ってた気がするし
ちょっといろいろ余計なこと書いてみようかと思います。


・概要

といいつつ、らいぶら隊長・他編曲者・各セクションの人たちも、なにかしら書くって聞いている今日この頃。

彼らと同じく、大事にしていることだとか、編曲やら演奏やらの工夫とか心構えだとか、
そういうこと言うと、内容だいぶかぶるんじゃないかなとも思うんですよね。
なので、(各員の言葉になれば違いは出るとしても)自分の番としてはその辺は少なめということでひとつ。


・担当

とかいいながら最初は自己紹介的に自分の編曲傾向とか…

血の気が多いせいか、ラスボスとか全員の力が集まる的な展開のメドレーでよくお鉢が回ってくるので
編曲に際しては、だいたい「どう聞いても総力決戦になれ!!!!」って感じで作ってます。
それ以外のメドレーの時は「どう聞いてもその場面になれ!!!!」って感じで作ってます。


・趣向

…お鉢回ってくる、と言うと語弊がありますね。
その表現だと受動的ですが、本当は強奪してます。
そういうシーンめっちゃ好きだから!


・編曲

ラスボスやエンディングだと余地は特にないですが、それ以外の時は前後のメドレーの終わり方とか気にしてますでしょうか。
人の印象は受け取った最後の瞬間に集約されるので、メドレーの終わり方が連続で似た印象にならないように、という感じ。

重厚なハーモニーの圧力、軽快な一撃or連撃、不思議な和音、消えいく感傷、あえてのブツギリ、などなど…
いくつか思いつくパターンの中で、メドレーの終わり方として不自然でなく終われるもの。
ループ前提の曲を納得いくように終わるのは難しい…
でもひとつ前、ひとつ後のメドレーとは「違う印象」を選択している……つもりではあります。


・連結

メドレー内のつなぎのあり方は、人それぞれご意見が分かれるところかと思います。
自分は作るとして「そこに独自解釈が生まれないようにあれ」と思って作ってるでしょうか。

推しカプを眺めたいんであって、その片方として自分なりにふるまいたいわけじゃない……余計分かりにくいか……
表現拡張・解釈強調の創作の類は、あくまで個人の心持ちとしては極小がいいんですよね。
過去の体験・印象を増幅させるのみの存在になれば、とは思うのですが難しいところです。


・曲順

とはいえそもそも、終わり方を工夫する以前に、印象の分散のため、曲順自体を気する方が先にありますね。
曲調そのもの・ストーリー展開…両方あわせての緩急の印象が、全体として分散しているほうがいい。

…というと、なんだか難しげですが、要は「バトル曲ばかり・ゆっくりな曲ばかり、と印象を連続させない」みたいな単純な話ですね。
その緩急がメドレー内にもあり、メドレー単位の順番にもあることで、感情の起伏が過去の体験と重なりやすくなると思ってたりします。


・工夫

とはいえそういうとこ気にしすぎても会場内2000余名の記憶や印象、そのイメージが完全一致するなどありえない。
だから目指すとしたらその最大公約数なわけですが…

原曲の調、原曲の特に主旋律の音色、SEの再現、示唆する場面を曲順によって固定、パンフレットで直接説明、などなど…
工夫の手段はいくつかあると思いますが、行きつく先はやはり体験の再現。
ゲームをやっていたときの心の動きを召喚するために、工夫の日々は費やされているといえるでしょう。


・体験

話飛びますが、サントラ延々と聞き続けていると、脳内で圧縮されていたストーリーが解凍・展開されることがあると思います。
本来なら数分かけて倒した10以上のボスたちのことを、ボスバトルの曲を聴くだけで全員思い出せたり。
踏破するまで何時間もかかったダンジョンのことを、そのダンジョンの曲を聴くだけで隅々まで巡った気になったり。

そういう時間間隔の伸縮、情報の加速展延を感じられるとより体験の再現もはかどるのでは、ということも思ったりします。


・印象

例えば、すごく長く聞いたよこの曲…って曲はループせずに次の展開に突撃してみたり。
逆に、普通にやってるとBGMとしてスルスル流れていくような曲は、逆にしっかり音楽的に2ループしてみたり。

その工夫によって、体験したものの記憶に埋もれた場面や印象がより深く反復されるなら、
情報量の緩急が功を奏し、過去の体験の印象部分を強調できた、といえるかもしれません。
ご感想を見る限りでは、らいぶら隊メンバーそれぞれの個性とかみあい、うまくいっているように思います。


・熱量

などと、つらつらと理を並べて見ましたが、そういう御託はすべて熱量に押し流されてしまえ、とも思いますね。
誤解を恐れず言うなら、音楽的完成度も、聞く側・弾く側の体力への配慮も、まったくどうでもいい。
ただただ、ゲームとひとつになりたいだけ。解釈・提案・指摘・苦言……助言すら極端に言えば無用である…
我らの満足が客席側の同志たちの満足とイコールになる、そう信じられるのは個々の熱量・全員の総エネルギーの高さへの確信ゆえ。
多少の冷や水など液体を維持することすら許さず秒で蒸発させてしまえばいいのよ!


・反省

……みたいな過激な思想のせいで、血の気の多い曲がよく回ってくるのかなって改めて思いました。
いろんな人いるから、方針・多様性・思想・芸風などひとりでバランスをとらなくてもいいのですね。
ありがたいことです。


・CM

この団体の諸決定は民主主義に基づいているので上述の俺理論は特段強い力はありません。
みんなの意見・提案の結集・止揚のもと最終出力に至っている(と思う)のでご安心ください。

あなたの望みも必ずかなう!(理と共感があれば)
まずは見学から、楽器を持ってLet's join us!


・次回

ふと気づけば長々と、意味もそんなにないところ大変失礼しました。

次回更新は……といってもどんな順で掲載するか現時点では未定なんですよね。
掲載いただく時には決まってると思うので↓にちゃんと誰の番になるか記載してもらえてるかと思います。

というあたりでオチもなくこの番組はこの辺で終わります。
提供はリトルジャックオーケストラweb担当の方々でした。 ノシ

投稿者: | 06:10, Friday, Sep 22, 2017 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0)


らいぶら隊の視点から〜クロノ・トリガーアレンジの今と昔
従来の活動レポートは、主に演奏会に向けての練習風景や意気込みを綴ってまいりましたが、今回から数回に渡り、演奏会を振り返ってのレポートをお届けいたします。読んでいただくと、リトルジャックオーケストラのことがもっと良くわかるかも?しれません。
振り返りレポート一回目は、らいぶら隊のお二人に執筆いただきました。

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バイオリンのトモ、ファゴットのよしのと申します。今までにそれぞれ、団長や運営統括、記録係など色々な役割を担ってきましたが、今回は2人とも担っている「らいぶら隊(アレンジャー)」という立ち位置にてレポートを記載したいと思います。トモが前回レポートを担当したのは2007年8月(合奏中に停電が起きるもビックブリッジの演奏が止まらなかった回)、よしのは2006年1月(植松さんファンクラブイベント出演回)、ということで10〜11年も前!……ですが、やっていることはあまり変わっていないという感じですね〜。

さて、リトルジャックでは「らいぶら隊」というアレンジ(および浄書)隊がいまして、毎年の演奏会の譜面を日々作成しています。譜面がないと演奏会どころか練習すら行うことができませんので、常に次回の演奏会を意識しているという感じになります。責任重大ですね。今回の第14回定期演奏会ではクロノ・トリガーが演目でしたので、第7回(2010年10月)の譜面をリアレンジおよび曲追加、という作業を行っています。冒頭で「やることが変わっていない」という趣旨のことを記載しましたが、今回は6〜7年前の譜面を再び目の当たりにし、自分達のアレンジのトレンドといいますか、流行り廃りといったあたりは変わっていったんだなあ、と懐かしく振り返ったりしていました。
昔の譜面と相対するということは、(今よりも)若い時の自分達と相対するということで、何と言いますか、こう、うん、私達、若かったよねぇ……という気持ちになるよね、などと会話したりもしています。各楽器に割り振ったソロの使い方、曲中に組み込んだ別曲のフレーズ、音域、フレーズ感、原曲にはない音の追加などなど、夢いっぱいな譜面になっており、今同じ曲を(当時の記憶がない状態で)アレンジしたら、全くの別ものになっているのだと思います。
逆に言えば、今作成している譜面は慣れもあり、堅実で型にはまったものであるとも感じられます。今後作成する譜面にはもう少し創意工夫をしてもよいのかなぁ、とか、若さを詰め込んでもよいよねぇとか、そんな事も思ったり思わなかったり。(作成量が増えているので中々難しいのですが……)
参考までに、リアレンジ曲と新規作成曲を挙げてみます。雰囲気の違いがわかった方はいらっしゃいますでしょうか?

◆リアレンジ
ガルディア城〜勇気と誇り〜、カエルのテーマ、魔王決戦、時の回廊、エピローグ〜親しき仲間へ〜、遥かなる時の彼方へ、サラのテーマ(アンコール)、時の傷痕、時の見る夢

◆新規作成
歌う山(UNRELEASED TRACK)、クロノとマール〜遠い約束〜、星の祝祭、ゴンザレスのお歌、愉快なスペッキオ、バイクチェイス

前回との差分だけでなく、幾つかの曲についてはアレンジに関しての特記事項も記載してみようと思います。

◆ガルディア城〜勇気と誇り〜
バイオリンの譜面に、あともう1音低い音が出る楽器だったらよかったのに……!という箇所が出てきます。そこは、音は他のパートに頑張ってもらって、バイオリンには軽く弾き真似を意識してもらったり。また、曲中、ガルディア城のリズムパートを残したまま旋律に「風の憧憬」を差し入れている部分があります。

◆カエルのテーマ
冒頭はムービーのアレンジ版を参考にしています。草原の風がざわついている中を歩くカエルのイメージです。

◆魔王決戦
ラストをカエルのテーマの移調版に繋げています。また、その中に2小節間、魔王決戦のテーマを差し入れています。

◆時の回廊
原曲では民族楽器で奏でられているメロディを、ファゴットとチェロのソロにしています。

◆エピローグ〜親しき仲間へ〜、遥かなる時の彼方へ
原曲の雰囲気を意識しつつ、音を色々と足したり、少し派手目なアレンジにしています。

◆時の傷痕
ソロ部分は各楽器に割り振り直しました。

◆時の見る夢
ラストをクロノ・トリガーに繋げて締めていますが、その調は光田さんが本来演奏したかったといわれる調性にしています。

……などなど。
よく、その演奏会はその1回限り……ということが言われます。それは主に参加メンバーに対して指すことが多いですが、譜面に関しても何らかのリアレンジを加えているものが多数ですので、同じことが言えるかと思います。リトルジャックが続いていく限り再演曲というものはあると思いますが、全くの同じアレンジでそのまま演奏を行うものは少ないと思います。一期一会の演奏会、今後もお楽しみいただければ幸いです。
投稿者: | 06:08, Friday, Sep 22, 2017 ¦ 固定リンク ¦ コメント(0)


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